| 番号 | タイトル | 著者 | 掲載誌 | 日記 |
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| No.29 | 『階上のライオン』 | 石塚夢見 | 「プチコミック」11月号 | 1996.09.25 |
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どこが「プチ」(小さい)なんだかよく分かんないけど「プチコミック」(そぉいや、昔は形態が小さかったような…よく覚えてない。) 石塚夢見さんはわりと追っかけていた(過去形?)作家さんですね。『愛のように幻想りなさい』の続きはもう描かないのでしょうか。好きだったのだけど、広く人気が取れそうな話ではなかったからねぇ(とほほ)最近の絵柄があんまり好きではないのでちょっと離れ気味なんですけど、彼女は台詞が上手いのできっぱりとは別れられない。わたしはどっちかというと、肉がちゃんとついてる女性のシルエットが好きなんだけどねぇ(あっ、男性でもそうか。) ちょっとだけ『ピアニッシモでささやいて』を思わせるストーリーですね。キャラクターの名前も重なるような気がするし(一意と広居だもん)。でもヒロインは似ているようで似てません。実摘ちゃんのプライドよりは朱ちゃんのプライドのほうが分かりやすい、というのかな。まぁ、このあたりがふたりの育ちかたの違い、とも言えそう。違うようでいて基本的な情感の流れはやっぱ似てるしなぁ(ま、作者がいっしょなんだもんね。) 石塚さんは、もしかすると台詞から入る方なのかもしれないなぁ、と思います。どうしても描きたい一つの台詞を描くための物語なのじゃないかしらん。絵もね、たまに、「一球入魂」とてでもいうような思いのこもっている場所があって、そういう画面が好きですね。長編もいいけど、短編にぞくっとするのが多くて好きです。短編だと、普通、嫌われちゃうような(長編の主役を張るにはきつすぎるような)タイプでも、思い切ってだせちゃうのだろうし。 彼女の描く人々は、いつも、少なくともひとつは「譲れない純粋な気持ち」を抱いていて、そのせいで時にはまわりとの関係を軋ませてしまう場合もあるんだけど、でも、そうなってもなお、登場人物たちは最後の最後の自分の気持ちだけは手放さないんだよね。んでまた、彼らはちゃんと自分の欲しいものを自分で分かっていたりする(分かってなくても、ちゃんと気づくんだ。)。そうできたらどんなにいいか、って、紫野が思うくらいに真摯なの。折り合いながら生活していくのもじつはそう悪くはないんだけど(<結構、本気)、憧れてしまうよね(笑) でも、出来れば「神聖なヒロイン」じゃないヒロインが見てみたい気がします。とことんどうしようもないオンナってやつを(って、それじゃ少女マンガになんねぇぞ(^_^;) 一生懸命じゃなくて、大事なものなんかなぁんにもなくて、夢も見ないような少女マンガのヒロイン・・・って、あんまりといえばあんまり・笑)
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